1000年以上に渡って中国の歴代王朝たちに愛され、
のちの時代でもイギリスのビクトリア女王に溺愛されたというペキニーズ。
それが発端となり短吻種ブームと呼ばれる流行までも巻き起こし、
現在でも多くの愛犬家を持つペキニーズの、
それほどまでに人々を魅了してきた魅力とはなんでしょうか?
ペキニーズという犬種の起源には現在でも様々な説が唱えられており、
不明な部分が非常に多いとされています。
その中の一説として、先祖はシルクロードを経由して
中国に渡った欧州の小型スパニエルではないかというのが
有力であると言われています。
それからペキニーズたちは阿片戦争を通じて
イギリス軍により欧州へと持ち帰られます。
もし前述のシルクロード経由説が真実ならば、
結果として欧州に逆輸入という形で
ペキニーズは世界に紹介されたという事になります。
欧州では知名度の高いスパニエル系に近い犬種と言えども、
中国内での1000年にも及ぶ繁殖と改良の末に
独特の容姿を備えたペキニーズの姿は非常に新鮮で強い衝撃を人々に与えました。
極端に短いマズル、短い足、地面に届く長い体毛――
これらこそペキニーズの独自性にして最大の魅力であり、
ペキニーズ愛好家が後を絶たない理由なのです。
トイプードル
チワワ
ミニチュアシュナウザー
パグ
ジャックラッセルテリア
ペキニーズは、「すべての犬の中でも最も犬らしさのない犬種」として、
愛犬家たちに広く謳われて久しい犬種です。
その言葉は嘘偽りなどではなく、また大袈裟に誇張された評言でもありません。
小柄な体格ながら、大胆でプライドが高く、
その自尊心の強さから自ら他者に喧嘩をしかける事はありません。
しかし、喧嘩をしかけられれば
決して引き下がる事のない頑固さと独占欲を併せ持ち、
愛玩犬として長年飼育されてきたにもかかわらず人に抱かれる事を嫌います。
気を許した(または認めた)飼い主に対しては
非常に忠実で開いた対応を示しますが、
気まぐれな気質故に四六時中甘える事はまずありません。
犬というよりもその性格と精神のあり様は
ネコ科の動物に近いと言われています。
忠実で従順、温厚にして温和という、人間が犬に対して抱くイメージは
さっそくペキニーズの前では一蹴されてしまいます。
そのためペキニーズとのコミュニケーションは他の犬種と大きく異なり、
他の犬種を飼った事のある人は、彼らの性格に大きな驚きを覚えるはずです。
しかし、この独特の性格も
またペキニーズという犬種の魅力であると言われており、
事実この彼らの気質に魅了された愛犬家は数知れません。
ボストンテリア
マルチーズ
ポメラニアン
ダックスフンド
ゴールデンレトリーバー
体高は20cm〜30cm。
体重は見かけによらず重く、大よそ5s前後。
例えるならまるで洋ナシのような形の体形をしており、
ややがに股気味の前脚が目立った独特の短い足、
極端に短いマズル、地面にも届きそうな長い体毛、
まるで猫のような犬ばなれした気質――
その犬種としての特徴を挙げればキリがない――
故に面白さと魅力に溢れたペキニーズ。
中国内で独自の改良の結果得たこの独特の風貌と個性は、
その国外デビューをもって世界に衝撃を与えました。
特にイギリスをはじめとする欧州では、
それまでのスパニエルが主流であった愛玩犬事情を一変させ、
短吻種ブームを全土に巻き起こすに至ります。
その影響力はスパニエルたちの交配にまで及び、
一時期は一部のスパニエルが犬種として
絶滅の危機にさらされたほどと言われています。
まだ最近の研究により、このペキニーズが
同じく短吻犬種であるシーズーやパグの祖先である事が判明しました。
このように、その歴史も含めてまさに個性的という言葉が
これほどあてはまる犬種も他にいません。
人間に忠実・従順という犬の概念からも大きく脱皮した彼らですが、
どの時代もそうであるように、この個性に惹かれる愛犬家が後を絶たないのが、
今日(こんにち)におけるペキニーズの知名度が高い理由なのです。
柴犬
ビーグル
キャバリア
フレンチブルドッグ
コーギー
今にも地面に届きそうなほどの特徴的な長い毛を全身にまとうペキニーズ。
その体毛の美しさはペキニーズの大きな魅力のひとつであり、
多くの人々の目を惹きつけてきました。
そのひどく美的な輝かしい毛質を改めて眺めてみると、
中国の歴代王朝がこの犬種を愛してやまなかったのも頷けます。
このペキニーズの毛質の特徴は、
分厚い下毛と長くてやや硬めなストレートを描く上毛の2種類の毛によって
構成されたダブルコートです。
またペキニーズは前脚がややがに股であるため、
歩行の際は体を横に揺らしながら歩く
ローリング歩行と呼ばれる独特の歩き方を行い、
上毛もその体の動きにあわせて揺れ動きます。
この歩く様子もまたペキニーズにしかないものであり、
ペキニーズの風貌を表現している要素のひとつです。
そんな彼らの毛の色に特に規定は敷かれておらず、
日本国内ではホワイト、フォーン、ブラックなどが多いようです。
しかし、アルビノ・レバーは危険視され認められていません。
アルビノ・レバーとは生命に関わる先天性疾患や、
死に至ることはなくても重度な持病で苦しむ危険性のある毛色の事で、
危険な交配による結果生まれる個体の毛色の事を指します。
犬種毎にアルビノ・レバーの色はそれぞれ異なった色なので、
犬種の専門家に相談しながら仔犬を選ぶ事でトラブルを避けましょう。
また、一般人同士の交配活動には同じく専門家や獣医師の相談は必要不可欠です。
ラブラドールレトリーバー
ボーダーコリー
パピヨン
シーズー
ヨークシャーテリア